長野県下伊那郡喬木村。
飯田盆地を南流する天竜川河岸の豊かな自然に囲まれて すくすくと育ってきた愛ちゃん。 友達と野山を転げまわったり 花を摘んでおままごとをしたりするのが大好きな愛ちゃんが 小学校に入学して間もなく、学校に行けなくなりました。 困惑しつつも、お母さんは、愛ちゃんの心に寄りそって、一日を生きるようになります。 自分の人生を、自分なりのテンポで生きる愛ちゃん。 カメラは、1998年からの14年にわたり 小学3年生から大学生になるまでの愛ちゃんと 愛ちゃんをとりまく家族とお友達を静かにみつめます。
今、未来をになう子ども達をとりまく環境は、厳しさを増しています。 世の中のスピードはますます速くなり、効率が求められ、 多くの人が結果を出さなくてはならない状況に汲々としています。 子ども達のストレスは増し 子どもの自発的な学びや気づきを待ってあげることが難しくなっています。 『さなぎ~学校に行きたくない~』には そのような今の日本において、見失われてきた 子ども達の<いのちの源>がキラキラと映し出されます。 教育現場で奮闘している先生方、子どもを育むお母さん達、お父さん達のみならず 心豊かに生きられる未来を希求するすべての人の心に、この作品を届けます。
人間が育つことの原点を思い出させてくれたドキュメンタリー。 子ども時代は生きる力を身につける時間なのだと気がついた。 沢山遊ぶ事が生命力の源。 いつから、子どもにとって、学校と勉強が 一番大切な事になってしまったのでしょうね。 それが人の生きにくい時代を作り出しているように思う。 (三十代母親)
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